第14集

死に花は吸へぬ

 老後、あるいは死後の評價でも書續けられますか、と、私には聞いてみたい。要するに「分らない」つてさういふ事だもの。私が“評價”を求める時、それは「自分が生きてゐる限りにおいて」といふ前提がある。何かを殘さうといふ時に、その氣槪は——何か不誠實を感じる。なぜだらう。「無私」ではないし、「人のために」なんて噓つぱちだからだ。

次:今にしか出來ない事

前:ツカ=レター

公開:2022年5月8日

初出:2019年3月23日

著:絲

適用:CC0[著作權抛棄]

📚 gemini://sinumade.pollux.casa/sinumade/2019/14/455.gmi