第6集

散文

 ——

 眞面目な話、私はまとまつた話を、特に「自分」を綴つたものを、

 酷く恥づかしいものとして認識してゐる、

 他人がどうあらうと知らないが、

 自分には全く、赦せないのだ

 許せないのだ

 全くもつて、|慘《みじ》めで、恰好惡く、無樣ではないか

 公開したとしても、私はすぐ引つ込めたく、なるだらう——經驗通りに

 ——だから、酷く自分染みた散文は、

 君だけのものでありたい

 友逹よ

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公開:2022年5月8日

初出:2018年3月27日

著:絲

適用:CC0[著作權抛棄]

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